♏ 今週の08.蠍座,今週の運勢…あなたのための冥王占星術
あの冥王星が 4ハウス(家庭家族,ルーツ,心の奥底) にいるのは周知のとおりだが、現在は
9ハウス(高次の真理,外国,宗教)にいる幸運の木星とお互いに刺激しあっている。これはオポジションという角度形成で、書籍によっては「凶角」というようにネガティブな内容だが、心配はしないでほしい。オポジションはあくまで「刺激」であり、良くも悪くも「刺激」…つまり「化学反応」なのである。お笑いコンビやアーティストに例えて考えるなら、仲良しで趣味嗌好・音楽性も合うユニットも良いのだが、お互いに好きな部分は正反対…だけどコンビになればそれが良い味になってパワーを発揮する!というようなイメージだろうか。現在の冥王星と木星の刺激というのはまさにそういったものとして考えていただきたい。具体的には
4ハウスの冥王星は、家族・ルーツ・心の土台に潜む秘密を掘り起こしていく。そして9ハウスの木星は、旅や学び、精神世界を通して視野をぐっと広げようとする。今週の蠍座は、「自分の生まれ育った物語」を、新しい視点から読み直すタイミングにある。親との関係、故郷への感情、それらはこれまで「こういうものだ」と決めつけてきたかもしれない。しかし冥王星と木星の刺激は、「その解釈、本当にそれだけ?」と問い直してくる。過去を美化するでも、悪者にするでもなく、【事実と感情を分けて見る】練習だと思ってほしい。それが、あなた独自の真理へとつながっていく。
また水星逆行は引き続きぐんぐんと進み、遂には1ハウス(個性,第一印象,衝動)まで戻ることに。でも今回の水星逆行は冥王星から、そして海王星からも良いパワーを得ているところに妙味がある。つまり水星逆行のセオリーとしての「巻き戻し」はあるのだが、そこには「テキストに書いてないイマジネーション」や「絶対的に強固な思考と言葉」がキーになっていくのだ。あなたのスケジュールや予定を混乱させるような巻き戻しではなく、「これは絶対に巻き戻らないといけなかったんだ!」とか「事実は小説より奇なり!」的なものが、このハウスでで展開していくのだ。
1ハウスに戻る水星逆行は、「自分についての語り」を書き換えるチャンスを示す。SNSのプロフィール文、自己紹介、履歴書の一言。そこに書かれていないあなたの側面が、心の内側でうずうずし始めるかもしれない。海王星と冥王星のサポートは、「こうあるべき自分像」から離れ、【こうだったら楽な自分像】を模索させる方向に働く。蠍座はついストイックになりがちだが、「ここは手抜きしていい」「ここは笑い飛ばしていい」という抜け道を、自分で自分に許可していくこと。その過程で、あなたのオーラはむしろ濃く、しなやかになっていく。
ちなみに現在の1ハウス(個性,第一印象,衝動)には太陽と金星も在室中。そう考えると…現在はやはりここのハウスでのことに意識を集中して、テーマにしていくのだなぁという時期ですね。
太陽と金星は、あなたという存在そのものにスポットライトを当てる。恋愛運においても、仕事においても、「誰といるか」以上に「どんな自分でいたいか」が鍵になるタイミングだ。蠍座は本気を出すと、相手に深く入り込みすぎて自分を見失うことがある。今週は、自分の輪郭を少しだけ太く描き直す意識を持ってみてほしい。好き・嫌い、得意・苦手をはっきりさせることは、決してわがままではない。それは【冥抱生行】としての、「この形のまま生きる」と決める宣言でもあるのだ。
冥王星はいつでもあなたを見ている…いつでもね