♈ 今週の01.牡羊座,今週の運勢…あなたのための冥王占星術
あの冥王星が 11ハウス(仲間,理想,革新) にいるのは周知のとおりだが、現在は
4ハウス(家庭家族,ルーツ,心の奥底)にいる幸運の木星とお互いに刺激しあっている。これはオポジションという角度形成で、書籍によっては「凶角」というようにネガティブな内容だが、心配はしないでほしい。オポジションはあくまで「刺激」であり、良くも悪くも「刺激」…つまり「化学反応」なのである。お笑いコンビやアーティストに例えて考えるなら、仲良しで趣味嗜好・音楽性も合うユニットも良いのだが、お互いに好きな部分は正反対…だけどコンビになればそれが良い味になってパワーを発揮する!というようなイメージだろうか。現在の冥王星と木星の刺激というのはまさにそういったものとして考えていただきたい。具体的には
理想の仲間像や【居場所を変えたい欲】が、4ハウスの「家族・ルーツ」とガチンとぶつかりそうな週である。友人との計画やコミュニティでの役割を広げたいのに、実家や家族の事情、自分の「土台」のゆらぎが気になって足が止まる…そんな構図だ。ただ、冥王星は「合わないものをバッサリ切るため」ではなく、本当に必要なつながりだけを残すために働く星だ。家族から受け継いだ価値観を一度【破創】し、あなた自身の仲間観・友情観を再定義していくタイミングでもある。ホームとフレンド、その両方で「この人たちとなら地獄の一丁目でも歩ける」と感じられる関係だけを残す覚悟が問われているのだ。
また水星逆行は引き続きぐんぐんと進み、遂には8ハウス(死と再生,遺産,プレゼント)まで戻ることに。でも今回の水星逆行は冥王星から、そして海王星からも良いパワーを得ているところに妙味がある。つまり水星逆行のセオリーとしての「巻き戻し」はあるのだが、そこには「テキストに書いてないイマジネーション」や「絶対的に強固な思考と言葉」がキーになっていくのだ。あなたのスケジュールや予定を混乱させるような巻き戻しではなく、「これは絶対に巻き戻らないといけなかったんだ!」とか「事実は小説より奇なり!」的なものが、このハウスでで展開していくのだ。
8ハウスは、表向きの会話では触れづらい【お金の話】や心の闇、深い信頼で結ばれた人との共有領域を司る。そこに水星が逆行してくる今週は、「あの時ちゃんと話せなかったこと」「有耶無耶になっていた契約や取り決め」にもう一度言葉を与えるプロセスが始まりそうだ。遺産やローン、共同出資の話題が再浮上する人もいるかもしれない。怖さを感じても、冥王星と海王星のサポートは【真実と想像力の両輪】をあなたに渡している。相手の本音を想像しながら、自分の本音も少しずつテーブルに出していくことで、「あの時飲み込んだ一言」が静かに救いへと変わっていくだろう。
ちなみに現在の8ハウス(死と再生,遺産,プレゼント)には太陽と金星も在室中。そう考えると…現在はやはりここのハウスでのことに意識を集中して、テーマにしていくのだなぁという時期ですね。
太陽と金星が照らす8ハウスは、一見ダークに見えるテーマを【ギフト】へと変えるスポットライトでもある。人との深い結びつき、別れや喪失、心身の限界…そういったものを避けるのではなく、「これを抱えたままどう生き直すか?」という冥王星式の問いが差し出される。苦い経験ほど、時間が経つと不思議なプレゼントに変わることがある。今週のあなたは、その変化の入口に立っているのかもしれない。怖さを抱えたまま、その場から逃げずに一歩だけ踏みしめること。それが【冥抱生行】──死を抱えたまま、生をもう一度選ぶ行為──の、牡羊座バージョンなのだ。
冥王星はいつでもあなたを見ている…いつでもね